2005年02月15日

◆ 次世代表面処理技術

少し前の情報ですが日本工業新聞に載っていました。

(以下引用)
「京大の溶融塩電解技術を事業化、イオックス発足

 京都大学で研究されている溶融塩電解(MSEP)技術を事業化するためのベンチャー企業「イオックス」が大阪府東大阪市で発足、事業を開始した。MSEPは、あらゆる金属めっき品を製造できるほか、物質の中に元素を注入できる最先端の表面処理技術。中村克弘社長は「自動車や電子材料関連メーカーから引き合いがある。この新技術をモノづくりの町、東大阪で普及させていきたい」と意欲をみせている。」



今日、帝国イオンの中村社長とお会いしてこんなお話が出た。

「愛知県などはトヨタさんが踏ん張っているのでまだ景気が良いみたいだけど、大手家電メーカーが多い大阪は、み〜んな海外の出て行ってしまうモノだから大変ですよね」

「この次世代表面処理技術で大手メーカーさんが海外から戻ってくるようになればと思っています。」

この東大阪に新産業を起こしていくのか夢だとおっしゃる中村社長の輝く目を見てちょっぴり元気を頂きました。

ありがとうございました。

(以下引用)
「 イオックスの資本金は1000万円。帝国イオン(大阪府東大阪市)副社長でイオックス社長を兼任する中村克弘氏が75%、残りを個人3人が出資した。MSEP研究者の伊藤靖彦・京大教授が技術顧問に就くなど技術スタッフには京大の教授が名を連ねる。

 本社は帝国イオン内に置き当面は、技術者が京大に出向して顧客と共同開発する方針。

 計画では新会社は5年以内に50件の特許を取得して年間10億円の売上高を達成し、7年以内に株式を上場する考えだ。

 MSEPは、塩化カリウムや塩化ナトリウムなどの金属塩を融点以上に昇温して液体化、その中で電解する技術。溶融塩の中にタンタル粉末を挿入すると、タンタルは負極にめっきされる。

 原理は一般的な水溶液電気めっきと同じ。ただ水溶液は水に含まれる水素や酸素がめっき処理の妨げにもなるため、ニッケルやクロム、亜鉛、銅など使用できる元素は限られる。

 MSEPではほとんどの元素の取り扱いが可能で、薄膜の厚みも数十〜数百マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルで調整できる。正極にチタンを使い負極に窒素ガスを吹き込むと、窒素原子をチタン内に注入することもできる。

 元素を制御し、物質の表面に薄膜を形成する方法としてはCVD(化学的気相成長)や蒸着法がある。しかし、真空設備が必要になるなどコストが高く、膜の厚さも10マイクロメートル以上にするのは難しく、機械部品などには使いにくい。

 MSEPはめっきのため設備や取り扱いが簡単でコスト的にも優位性があり、次世代の表面処理技術として注目されている。

                        (日本工業新聞 2004/2/27)

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