2007年03月10日
人工股関節:長持ち技術開発 東大病院などで臨床試験へ
人工股(こ)関節の摩耗を防ぎ、従来より5倍以上も長持ちさせる新技術を、石原一彦・東京大教授(バイオマテリアル工学)らの研究グループが開発したと9日発表した。近く東大病院などで臨床試験に入るという。
人工股関節は、高齢者に多い変形性関節症や関節リウマチなどの病気の場合に用いられる。合金でできた脚側の球状の骨頭部を、骨盤側に埋めたポリエチレン製のカップでくるんで関節の代わりにする仕組みで、国内では年間約10万件の手術が行われているという。
しかし、使っているうちに摩耗してポリエチレンの微粉末が生じ、周辺の骨を溶かすため関節が緩んでくる。痛みや歩行障害が生じるため、患者は10〜15年で取り換えなければならないという欠点があった。
石原教授らは生体や水になじみやすい「リン脂質ポリマー」という新しい高分子化合物を開発してポリエチレン製カップの内壁を覆い、関節内に水の薄い膜を作ることで摩耗を防いだ。65年分の歩数に相当する6500万回の稼働テストでもほとんど摩耗がなかった。
石原教授は「一度手術すれば生涯使え、患者の負担や医療費を大幅に減らせる」と話している。【西川拓】
毎日新聞
→是非実用化してもらいたい
人工股関節は、高齢者に多い変形性関節症や関節リウマチなどの病気の場合に用いられる。合金でできた脚側の球状の骨頭部を、骨盤側に埋めたポリエチレン製のカップでくるんで関節の代わりにする仕組みで、国内では年間約10万件の手術が行われているという。
しかし、使っているうちに摩耗してポリエチレンの微粉末が生じ、周辺の骨を溶かすため関節が緩んでくる。痛みや歩行障害が生じるため、患者は10〜15年で取り換えなければならないという欠点があった。
石原教授らは生体や水になじみやすい「リン脂質ポリマー」という新しい高分子化合物を開発してポリエチレン製カップの内壁を覆い、関節内に水の薄い膜を作ることで摩耗を防いだ。65年分の歩数に相当する6500万回の稼働テストでもほとんど摩耗がなかった。
石原教授は「一度手術すれば生涯使え、患者の負担や医療費を大幅に減らせる」と話している。【西川拓】
毎日新聞
→是非実用化してもらいたい
r_goto1222 at 12:34│TrackBack(0)│【情報】医療・バイオテクノロジー